さまざまな不調の原因に?睡眠で自律神経を整えよう

自律神経とは、体の中の人間の意思が及ばない部分の働きを担っている神経のことです。たとえば血流の状態や発汗、内臓の働きなどがその一例としては挙げられます。これは日中や興奮している時などに活発になる交感神経と、夜間やリラックス時に優位になる副交感神経から成立しています。よってこのふたつの神経の内のどちらかが、然るべき時にきちんと優位に立っていると、健康状態は良好に保たれやすいです。

しかしたとえば夜間に交感神経が優位になったり、日中に副交感神経が優位になったりすると、健康に対して様々な支障が出やすくなります。どうしてこのような乱れが発生するのかと言うと、ストレスと生活習慣の乱れ、特に睡眠不足が大きな原因としては挙げられます。またこの神経を司っているのは性ホルモンの分泌を司る視床下部と言う部位です。よって加齢や、女性であれば月経、妊娠、出産などにより性ホルモンの分泌に変化が生じると、その影響を受けてこの神経も乱れやすくなります。

乱れを放置しておくと、疲れやすさ、精神的な疲労感など、様々な不調が出やすくなります。ですから整えることが重要です。整えるために最も効果的なのは、質の良い睡眠をとることです。また毎日、決まった時間に眠り、決まった時間に起きると言うことも方法のひとつです。光の明暗に敏感なので、夜に眩しい光を浴び過ぎないことも有効です。そしてストレスとは距離を置くこと、上手にそれを解消することも改善法です。