寝る子は育つは本当?成長に欠かせない良質な睡眠

身長は、骨が成長することで伸びていきます。人体にあるおよそ200の骨のうち、背骨と足の骨が特に背が伸びることに関係しています。
骨は細長い形状で、その両端には骨端線という軟骨の組織があります。この骨端線では、細胞が盛んに増えています。細胞が増えることで骨が伸び、背が伸びていきます。

骨端線で細胞がどんどん増える時には、3つのホルモンが作用しています。まずひとつめが脳下垂体から出される成長ホルモンです。成長ホルモンが肝臓に作用すると、ソマトメジンという成長物質が分泌されて成長ホモンと一緒に骨の成長を促進します。ふたつめのホルモンは喉の甲状腺から出る甲状腺ホルモンで、骨を成長・成熟させるホルモンです。3つめが性ホルモンで、思春期の男子の精巣・女子の卵巣から分泌されるホルモンです。性ホルモンが分泌される頃には骨の成長のラストスパートが見られます。

また骨が成長していくためには、良質な眠りも不可欠です。特に成長ホルモンと睡眠との関係性を見ると、成長ホルモンは夜の10時くらいから深夜2時くらいまでに熟睡していると分泌されることがわかっています
この時間帯は美容のゴールデンタイムと言われていますが、骨の成長という点からしても同様でこの時間帯に熟睡していることで骨は順調に成長することができます。